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英語以外にも言語はある。自分に合う外国語を探そう!

一番賛成できないのは、ゆっくり徹底的にやりながら1周だけ教科書の内容をこなすことです。完璧主義的な進め方をしてしまうのは良くありません。なかなか進まないというのはモチベーションに負の影響を与えます。

本書 p.116

語学学習において、「語楽」の実現を妨げるような行為は悪です。語学に限らず、楽しんで勉強できていることに対して、「○○なんて勉強して役に立つの?」という質問をされることがあります。私自身も経験があります。これほどの水差し発言はありません。

草野球を楽しんでいる人に対して、「なんで趣味で野球なんかやってるの? なんでプロ野球を目指さないの?」と言う人はほとんどいないでしょう。語学も草野球と同じように、趣味として楽しむという選択肢があっても良いはずです。ところが、語学のような「実用的なスキル」と認識されているものでは、「やるからには必ず活用しなければならない」という発想に陥ってしまう人がいます。

本書 p.211

本書は東大文学部言語学研究室を卒業し、現在は中国の福州外語外貿学院外国語学部准教授として比較言語学を研究していると同時に語学学習が趣味の著者が、語学学習(独習)のやり方を伝授した新書です。

私は本書出版以前から著者をXで知っていて、大学書林の『○○語四週間』という、絶対四週間では終えられない教本のシリーズを無理やり四週間でやるチャレンジなどを見ていました。

日本では外国語といえばまずは英語と相場が決まっていますが、世界には3000から6000の言語があるといわれています。そのため、英語にこだわる必要は全くありません。現に、日本人にとって英語は習得が難しい言語です。英語以外の言語の目を向けて、自分とあった言語を探したほうがいいのは、腑に落ちます。

私自身も中学校で習い始めた英語が苦手なまま、中年になりました。今でも英語は苦手ですし、便利な言語ではありますが、好きな言語ではありません。現に古英語も早々に挫折しましたし、アーサー王物語を読むつもりもありません。

日本語と文法構造が極めて近い朝鮮語や、日本人なら一日の長がある中国語など、日本人、日本語話者に向いた言語は多くあります。旅行で行くから、食文化に興味があるから、あの本を原語で読みたいから、などなど、語学学習の動機は多様でいいのです。

かくいう私も、白水社のエクスプレスシリーズで台湾語(閩南語)を学びましたが、台湾語はは文学作品もあまりなく、歌謡は少しあるかな、といった程度です。しかし、台湾に行ったときに台湾語を話すと、ときどきウケます。相手の言葉を話すことで、距離がぐっと縮まります。そういう経験をすると、語学学習はやめられません。

私は著者と違い、100も語学学習をしていませんし、おそらく一生涯かけても100の言語を学びはしないでしょう。北欧系、インド系、アフリカ系の言語は縁がなさすぎて手を付けずじまいのまま、人生を終えそうです。それに加えて、私は著者がやってはいけないと言っている「徹底的にやりながら1周だけ教科書の内容をこなす」を地で行っています。だからあまり上達しないのかもしれません。