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老後の男性の幸福は地域のつながりが決め手

下流老人と幸福老人 資産がなくても幸福な人 資産があっても不幸な人 「お金がなくても幸せ」の条件(光文社文庫)

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特に、資産が多くなるほど「幸せ」な人は友人と余暇を楽しむ人が増える傾向がある。

本書 p.132

お金があって友人がいないよりも、お金がなくても友人がいるほうが幸福度が増すのである。

本書 p.132

本書は資産のある老人と資産のない老人が、どのような基準で幸不幸を感じるか、調査したデータに基づいて論じている本です。三菱総合研究所が行った6000人を超えるサンプルを母数とした調査の結果です。調査としては大規模で、統計上意味のあるデータとは言えます。

私自身、下流老人になるのでは、というぼんやりした不安から本書を手に取りました。

ただ、データを示されて納得できないのが人間(あるいは筆者)の悲しい性で、やっぱり資産のある老人が絶対的に幸せではないか、と思ってしまいます。調査の結果でも、資産のある老人のほうが資産のない老人より、幸せに感じる人の割合が高くなっています。ただ、私としては資産がある老人では幸せに感じる割合がもっと高いのではないか、あるいはほぼ全員幸せなのではないか、と思いました。

実際、資産のない老人は医療費が払えないから、医者に行くのを我慢するなど、ある種凄絶な、「健康で文化的な」暮らしを営めているとは言えないような有様です。

ただ、60代を過ぎたら資産格差は固定するようなので、自分が上流老人か下流老人かは与件であると考えたほうがいいかもしれません。

その中で、不幸な上流老人もいれば、幸福な下流老人もいます。鍵になるのが、健康と人とのかかわりです。上流老人の悩みで多いのは寂しいことと健康不安であり、下流老人で幸せに感じるのは地域や同じ趣味の友人を多く持っている場合です。

上流、下流関係なく、老人になった際に幸せを感じるのは、友人とのつながりなのだといえます。

本書は7割がデータを示しており、残り3割で地域コミュニティの作り方の事例が載っています。楽しい読み物ではありませんが、調査結果や実例を知るのに早いに越したことはありません。

下流老人と幸福老人 資産がなくても幸福な人 資産があっても不幸な人 「お金がなくても幸せ」の条件(光文社文庫)

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